インフラメンテナンス人材を育てる高専教員と、インフラメンテナンスを担う実務者とをつなぐ新しいイベントとして、『KOSEN-REIMフォーラム2024 in 東京』を7月13日(土)・14日(日)に、東京・イイノホール&カンファレンスセンターおよび多摩川スカイブリッジにて開催しました。
フォーラムは、(1)シンポジウム、(2)高専教員参加セッション+意見交換会[会員限定]、(3)見学会[シルバー会員以上限定]、の3部構成で行われました。
第1日のシンポジウムでは、北海道大学大学院工学研究院土木工学部門の長井 宏平 教授より「データ駆動型社会における地域のインフラ維持管理と人材育成」と題して基調講演をいただき、続いて明石高専都市システム工学科の生田 麻実 講師より「土木の世界は怖くない、の取り組み」と題して話題提供をいただきました。当機構事務局長 玉田 和也を交えたトークセッションでは、地方のインフラの維持管理や土木を志す学生の確保など、業界を取り巻く課題が共有されました。
第2部の高専教員参加セッションでは、企業の実務者と高専教員がひざを突き合わせて語り合えるよう少人数のパネルディスカッション形式で、明石高専・生田 麻実 講師、木更津高専・原田 健二 准教授、岐阜高専・水野 和憲 教授、阿南高専・森山 卓郎 教授の4教員の研究紹介をきっかけとした情報交換が行われました。
部屋を変えて行われた意見交換会には、唯一の高専OB国会議員である梶原大介参議院議員も駆けつけてくださり、力強い応援のお言葉もいただきました。
2日目は当機構理事長 西川 和廣の案内により、多摩川スカイブリッジの見学を行いました。同橋の橋梁形式選定や維持管理性の確保に関して解説を聞いた後、徒歩で橋を渡りながら維持管理のポイントとなる部分を見て回りました。小雨の中でしたが、雨だからこそわかるポイントを知ることができました。
2日間にわたるフォーラムを通じて、企業と高専教員の距離がだいぶ縮まったのではないでしょうか。これからも当機構は様々な活動を通して、ご支援いただける企業・団体様への還元を行ってまいります。来年のフォーラム開催もぜひご期待ください。